1970年の日本万国博覧会での輸送を念頭に臨時列車・団体列車等の波動輸送用車両として製作された。車体は在来客車の流儀を脱却し、急行形電車の設計を基本的に踏襲して、腰掛自体も人間工学を考慮した形状改良を行っている。12系客車の新造形式は、スハフ12形・オハフ13形・オハ12形の3形式のみで、国鉄客車としては初めて自動ドアを採用した。現在はジョイフルトレインとして改造されたりして利用されているが、その数はしだいに減っている。JR四国では2009年度まで「ムーンライト松山・高知」として利用されたが、このムーンライトが廃止されたために、活躍の場はほとんどない。
国鉄12系客車説明 全長 21,300mm 全幅 2,900mm 座席間隔 1,588mm 台車 空気バネ台車 最高時速 110km/h 製造台数 603両
オロ12-10 元Island Expressに使用されていた客車で、現在は高知に所属
オロ12-9 これも、元Island Expressの客車。